東芝製サイクロン掃除機(VC-S43)のメンテナンス

掃除機の「メンテナンスサイン」が赤色点滅し、そのまま使用しているとモーターが停止すると言われたので、掃除機のメンテナンスを行いました。

取扱説明書を読む

自宅の掃除機は、下の画像のような外観のサイクロン式で、紙パックを使用しないタイプです。

この掃除機の本体には、下の画像のように「メンテナンス」と書かれている部分があり、掃除中にここの表示が赤色点滅するようになりました。

最初は点滅するだけでしたが、そのまま使用しているとモーターが停止するようになったということでした。

まずは取扱説明書で、「メンテナンス」と書かれているところを探して、下の記載を見つけました。

書かれていたのは、空気を吸い込んで外に排気するまでのルートの中に、空気抵抗の大きい部分があるので、それを取り除けという内容でした。

書かれている点に、少し不明な点はありましたが、ホース内、伸縮延長管内、床ブラシ、ダストカップにゴミの詰まりが無いことを確認し、それでも改善しなかったので、下の「排気清浄フィルター・プリーツフィルター」のメンテナンスを行いました。

それで、少しメンテナンスサインの点滅がおさまったようなので、一安心と思いましたが、やはり点滅するということで、この「排気清浄フィルター・プリーツフィルター」の入った「ツマミ」と書かれている部品ごと購入して、新しいものに交換しました。

それで少しの間は使えていたのですが、やはりまた、メンテナンスサインが点滅し始めました。

まだどこかに、「空気抵抗」の大きい部分が残っているようです。

そのため、その部分を特定する調査を、腰を据えて行うことにしました。

「空気抵抗」の大きい部分の切り分け

本当は禁止されているかもですが、下の画像のようにダストカップを取り外して運転すると、排気風が強くなり、空気が軽快に流れているようでした。

そうなると、下の「ダストカップ」に原因があると思われます。

「ダストカップ」を、左の「カップ」と、右の「ダストカップカバー」に分割した画像が下です。

どう見ても、左の「カップ」に問題はない感じなので、右の「ダストカップ」に原因があると考え、空気の流れをじっくり追ってみました。

推測した空気の流れを追記した画像が下ですが、上方と側面から空気を吸い込み、左下の大きな口から本体に空気が吸い込まれているようです。

「ダストカップ」が空気を吸いむ上方の「透明な部分」と、側面の「黒い部分」に問題がありそうなので、さらに分解して調べていくことにしました。

透明な部分のメンテナンス

上の画像の透明な部分を取り外したのが、下の画像になります。

左側の透明な部分を、さらに分解しました。

左の銀色の部分を、さらに分解しました。

真ん中の、円盤形状の部分を拡大します。

ほこりが付着しているように見えるので、光に透かしてみました。

細かい穴が開いていて、そこにホコリが詰まっているようなので、付属のブラシなどを使って取り除いていきました。

見比べやすいように、右上部分のホコリを取り除く前に撮影した画像が下です。

全体のほこりを取り除くと、下のようになりました。

なんとなく、いい感じです。

黒い部分のメンテナンス

次に、下の黒い部分の分解を行います。

まず、上の円筒部を取り外しました。

左の円筒部の側面から空気を吸い込んでいるようなので、ここをもう少し分解しました。

円盤部分のときと同じように、右の円筒部の側面に小さな穴が開いていて、そこにホコリが詰まっているようです。

光に透かして見た画像が下です。

少しだけ穴が見えますが、かなりホコリで塞がっているようなので、円盤のときと同じように、付属のブラシなどを使ってホコリを落としてみました。

そうすると、向こう側が透けて見えるようになったので、やはりホコリが細かい穴を塞いでいたようです。

この「ダストカップカバー」の構造からすると、「メンテナンスサイン」が点滅した原因は、主にこちらの黒い部分の目詰まりだったのだと思います。

このあと、元の状態に組み立てて使っていますが、メンテナンスサインは点灯しなくなり、めでたしめでたしなのですが、ちょっと後日談があります。

今回の投稿を書くために、この掃除機の取扱説明書にもう一度目を通していると、下の画像がありました。

最初に、下の取扱説明書を読んだときは、「分離ネット」がどこか分かりませんでしたが、前後の文章を読むと、上の「ネット部」のことだったようです。

個人的には、『ちゃんと、「分離ネット」って書いてよ…』と思いましたが、まぁ悪いのは自分ですね。

でも、掃除機が復活したので良しとします。

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