マウスのスクロールホイールの修理(お手入れ?)

5か月前の「マウスのスクロールホイールのお手入れ」という投稿で、「スクロールホイール」の回転を検出する「ロータリーエンコーダー」という部品のすき間から、「接点回復剤」を塗布して半年くらい使えたという話を書きましたが、今回は「ロータリーエンコーダー」を本格的に分解、清掃しました。

ロータリーエンコーダー

自宅のマウスは左下のような概観で、左右にクリックボタンがあり、その間に「スクロールホイール」があるシンプルなものです。

上のカバーを外すと、「スクロールホイール」の回転軸が、「ロータリーエンコーダー」に接続されているのが見えます。

分解の方法は、「マウスのスクロールホイールのお手入れ」の投稿に書いたので、ここでは省略します。

「スクロールホイール」と「ロータリーエンコーダー」がつながっている様子を、斜めから撮影した画像が下です。

この「ロータリーエンコーダー」を分解中に壊すかもしれないので、回転軸の高さを測定して、交換用の「ロータリーエンコーダー」を注文しておきました。

下の画像は、Amazonの注文サイトの画像で、2個入りで205円になっていますが、5月に注文したときには187円でした。

安価なので届くか不安でしたが、約2週間後に届きました。

ちゃんと2個入っていて、ちょっと感動しました。

海外から自宅まで、なぜ187円で届くのか不思議ですが、壊したときに交換する「ロータリーエンコーダー」も届いたので、マウスの中の「ロータリーエンコーダー」の分解・修理に挑戦です。

ロータリーエンコーダーの分解・修理

「ロータリーエンコーダー」の分解・修理は、腰を落ち着けてやりたいと思ったので、次の連休にやろうと思いながら、結局10月の連休になりました。

「ロータリーエンコーダー」の金属の支柱部分は、とても頑丈にできているので、回転を検出する部分を金属の支柱部分から離します。

右下の画像の金属のすき間に、小さなマイナスの精密ドライバーを差し込んで金属部分を少し広げながら、回転検出部を反対側に倒します。

回転検出部を、少し倒したのが下の画像です。

金属の上の端が、少し広がりました。

回転検出部分を、さらに倒したのが下の画像です。

3本の足が折れないよう、お祈りしながら倒しました。

そうすると、回転部を押さえる金属板が見えたので、金属板の下の方の2か所の固定部のすき間に、今度はカッターの刃先を入れました。

最初は、マイナスドライバーの先を入れようとしましたが、入りませんでした。

カッターの刃先が欠けるのを避けるため、カッターの平坦なところまで刃を入れてからこじると、金属板が外れました。

金属板を外して、回転部が露出した画像が下になります。

本体から、回転部を取り外した画像が下になります。

取り外した回転部の表と裏の拡大画像は下になります。

本体の回転検出パターンの拡大画像は下になります。

回転検出パターン部に、黒く見える金属粉などの汚れが付着していて、おそらくこの汚れが電気を通すことで、回転角度の検出に誤動作が起きていたのだと思います。

この部分に、接点復活剤を吹きかけた画像が下です。

手元に使用済みで乾燥したウェットティッシュがあったので、それを先の細いピンセットでつまんで回転検出部をこすり、接点復活剤をふき取りました。

このとき、ピンセットの先で回転検出パターンを傷つけないように気をつけます。

これを、ウェットティッシュに汚れが付着しなくなるまで、何度か繰り返しました。

その後の画像が下です。

回転検出パターンに、回転部の接点が擦れた痕は残っていますが、パターン間に付着した金属粉などの汚れは、きれいにふき取れたと思います。

あとは、元に戻すだけです。

再組み立て

本体の回転検出パターン部に回転部を、傾かないように置いた画像が下です。

回転部を固定する金属板を、下の2か所の突起にはめ込んで固定し、傾けた本体を起こして、金属の支柱にはめ込みます。

金属の支柱の上の端は少し広げてしまったので、本体をはめ込んだ状態で、青い矢印のように両側から力を加えて元の状態に戻しました。

金属板や金属の支柱が、うまくはまるか心配でしたが、今回は意外とうまくいきました。

このあと、マウスを元に戻して使ったところ、正常に動作するようになりました。

このマウスがあと何か月使えて、同じような修理(お手入れ?)があと何回できるか、今は分かりませんが、何かあったら、またこの投稿に追記しようと思います。

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