光の三原色をもう少し・・

光の色の話を、「色度図」というxy座標に描かれた絵を使ってもう少し細かい話を書いてみます。

先日、「光と色の三原色」という投稿を行いましたが、予定ではこの投稿の最後にさらっと「色度図」のことを書いて終わらせるつもりでした。

でも、さらっと終わらせるには「色度図」に含まれている情報が多かったので、ちょっと予定を変更して別の投稿として書かせていただくことにしました。

それではさっそくですが、「色度図」は下記になります。

虹色が描かれた絵ですが、左下に青色で「380」と書かれていて、そこから時計回りに曲線をたどっていくと右端の「700」まで数字が続いています。

この数字は光の波長で、単位は「nm(ナノメートル)」です。

光の波長と色の関係は、400nm付近は紫色、440nm付近は青色、540nm付近は緑色、700nm付近は赤色になります。

その辺りの情報を追加した「色度図」が下の絵になります。

図に追記した「青:436nm」「緑:546nm」「赤:700nm」は、「光の三原色」の波長になります。

図の「緑色」と「赤色」の間に線を引きましたが、線の途中に「黄色」があります。

さらにその「黄色」と「青色」の間に線を引きましたが、こちらの線の途中には「白色」があります。

「光の三原色」の色を重ねたときの絵をもう一度下に示しますが、この絵でも「緑色」と「赤色」を重ねると「黄色」になり、「黄色」と「青色」を重ねると「白色」になります。

「光の三原色」の絵では、組み合わせてできる色は4種類しか描かれていませんが、「色度図」にはそれ以外の色も描かれています。

ただ、「色度図」に直線を引いたときに、直線の両端の色の明るさが同じでも、両端の色を合わせた色が直線の中点の色になるとは限らないようです。ちょっと残念です。

少し余談になりますが、人間の目の視細胞には「光の三原色」と対になって存在する三種類の錐体細胞(すいたいさいぼう)という視細胞があり、青色付近の光を主に感知する錐体細胞と、緑色付近の光を主に感知する錐体細胞と、赤色付近を主に感知する錐体細胞があり、これら三種類の錐体細胞で感知した色情報から多くの色を認識しているそうです。

実際には、三種類の錐体細胞が感知している光に合わせて「光の三原色」の色が導き出されたのだと思いますが・・。

ただ、これら3つの色を感知する細胞の感度は低めで、暗くなってくると色をはっきりと認識できなくなります。

その代わりに、色は感知できませんが明暗は高感度に感知できる桿体細胞(かんたいさいぼう)があり、この視細胞のおかげで暗い部屋の中でも少しの明かりがあれば周囲を見ることができます。

人間以外の生き物もそうでしょうが、生体の「目」の仕組みには驚かされます。

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