ウォシュレットの洗浄水の勢いが弱い?

今回は小ネタとして、ウォシュレットの洗浄水の水の勢いについて書きます。

洗浄水を温める二つの仕組み

自宅のウォシュレットの洗浄水の勢いが少々弱い気がして、少し調べてみました。

ウォシュレットの洗浄水を温める仕組みには下記の2種類があります。

① 貯湯(ちょとう)タンク式

② 瞬間湯沸かし式

①の貯湯タンク式は、タンク内にあらかじめ水を貯めておき、タンク内の水を小さめのヒーターで時間をかけて温める方式で、ピークの消費電力は少なくてすむのですが、基本的には常にヒーターに通電してタンク内の水を温めておく必要があります。

②の瞬間湯沸かし式は、使用するときに瞬間的に水を温めるので、使用していないときにヒーターに通電する必要はありませんが、ピークの消費電力を大きくしないと、洗浄水を短時間で温めることができません。

自宅のウォシュレットは②の瞬間湯沸かし式です。

自宅の瞬間湯沸かし部に使用しているヒーターが、洗浄水を加熱する能力について書いてみます。

ヒーターの電力と洗浄水の加熱能力

自宅のウォシュレットの取り扱い説明書に書かれている「洗浄水を加熱するヒーターの電力」と「洗浄水の吐水量」は下記になります。

・ヒーター電力:1200W

・洗浄水の吐出量:430㎖/分

洗浄水の吐出量は1分間に430㎖なので、1秒間の吐出量は60秒で割り算すると7㎖/秒くらいです。

この水を温めるためのヒーターは1200Wなので、エネルギーの単位:J(ジュール)を使った単位で表すと、1200J/秒になります。

以前、「そろそろ加湿器の季節です。」の投稿にも書きましたが、熱量のエネルギーの単位:cal(カロリー)とJ(ジュール)の間には下記の関係があります。

1cal=約4.2J

そのため、1200J/秒を4.2J/calで割り算すると1200J/秒÷4.2J/cal=約285cal/秒になります。

このことから、1200Wのヒーターは、1秒あたり285calの熱量を水に与えることが分かります。

1㎖の水に1calの熱量を加えると水温は1℃上昇しますので、7㎖の水に285calの熱量を加えると水温は約40℃上昇します。

この計算式は下記になります。

285cal/秒÷7㎖/秒✕1℃/(cal・㎖)=約40℃

地域によっては、冬場には0℃付近まで下がる水温を、洗浄水に適した40℃くらいまで上げる必要があるので、ヒーターのW数と吐水量の関係は妥当と思います。

日本の家庭で使用される100Vの電化製品の消費電力は、上限が1500Wなので便座のヒーターなども考慮すると、洗浄水のヒーターは1200Wくらいが上限と思います。

そうすると、瞬間湯沸かし式のウォシュレットの吐出量はやはり430㎖/分程度が限界と思います。

もう少し洗浄水の勢いを上げるためには、貯湯タンク式にする必要があるのかもしれません。

でも、自宅のウォシュレットの吐水量が7㎖/秒あるのかも気になっています。

自宅のウォシュレットの取扱説明書に、水圧への要求値として0.2MPa(メガパスカル)とあります。

約2気圧ですね。

そのうち、自宅の水道の水圧が0.2MPaあるのかを確認してみようと思います。

その結果はまた、このブログに投稿します。

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