回路シミュレーターの使い方〔3〕
前回までにシミュレーションする回路図の入力を終えたので、今回は実際にシミュレーションを実行してみます。
シミュレーションの実行
シミュレーションを実行するといっても、実際にはボタンを一つ押すだけでシミュレーションは実行されます。
ただ、シミュレーションを実行した後で、何を見るのかを指定する必要があります。
また、シミュレーション結果を見やすく表示することも大切です。
それではさっそく、シミュレーションを実行します。
シミュレーションの実行手順は下の画像の①②になります。
シミュレーションを実行すると下のボックスが現れますので、結果表示の終了時間を10秒と入力して「OK」を押します。
ボタンを一つ押すだけというのは、言い過ぎでした。すみません。
そうすると、下のようなシミュレーション結果を表示する画面が現れます。
横軸は左端が0秒、右端が10秒なので指示通りの表示になっています。
ただ、縦軸は何を表示するかが指定されていないので、何も表示されません。
そこでまずは、「V1」と「C1」を接続している上側の配線の電圧波形を表示します。
上の画像の②のように、配線の上に「電圧プローブ」が表示されている状態にして左クリックすると、下の画像のような電圧波形が表示されます。
この電圧波形は薄い緑色で少し見づらいので、下の画像に示す手順で青色に変更します。
それでもまだ電圧のトレースは細くて見づらいので、トレースの線幅を少し太くします。
線幅を太くするため、下の画像の手順を実行します。
これを実行すると、下の画像のように電圧のトレースは少し太い線になりました。
ここに貼り付けた画像の背景は白になっていますが、初期設定のままでは黒やグレーになっていると思います。
好みによると思いますが、ここでは白にする方法を書いておきます。
下の画像に示す手順の②を実行します。
続けて、下の画像に示す手順を実行します。
まずは回路図の入力画面です。
続けて、シミュレーショ結果の表示画面です。
ここで注目していただきたいのは、「赤」「緑」「青」の3色で背景の色を設定していますが、これは色の三原色ではなく、光の三原色という点です。
液晶などのディスプレイは自らが光を出しているので、光の三原色である「赤」「緑」「青」の組み合わせになります。
この話は、過去の投稿の「光と色の三原色」に書いた内容です。
シミュレーションの話を続けます。
今度はコンデンサー「C1」に流れる電流波形をシミュレーションの結果画面に追加します。
下の画像に示す方法で、「C1」の電流波形を表示します。
今回も電流のトレースが見づらいので、色を赤に変更しました。
これで一応、シミュレーション結果の電圧波形と電流波形を表示することができました。
次回は、0秒付近で電圧が瞬間的に変化しているときに、コンデンサーに流れる電流波形がどのように変化するかを確認します。
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