回路シミュレーターの使い方〔1〕

「電気回路_コイルの動作【直流】」の〔2〕〔3〕では、回路シミュレーターを使いましたので、ここでは回路シミュレーターの使い方について書いておきます。

LTspiceXVIIについて

自分が時々使う回路シミュレーターは、PCで無料で使用できる「LTspiceXVII」です。

この回路シミュレーターは、米国のアナログ・デバイセズという会社が無償で提供してくれているものです。

自分は会社で回路設計の仕事をしているときには、回路シミュレーターをあまり使いませんでした。

回路シミュレーターをあまり信用していなかったこともあり、使い方もよく知りませんでした。

IC設計時にはシミュレーターを使用するしかなかったのですが、それでも半信半疑でした。

今では回路シミュレーターの使い方を少し覚えてきたこともあり、実際に回路を試作する前に回路シミュレーターを使うことがあります。

今回の投稿のように、実際の回路で試すことが難しい回路の動作確認には、とても便利な道具だと思います。

LTspiceXVIIのインストール

「LTspiceXVII」のインストール方法については、ネット上にたくさんの記事があるのでここでは省略させていただきます。

PCの動作環境としてWindows11は記載されていませんが、ネット上の記事を見るとWindows11にもインストールできるようです。

自分のPCはWindows10なので試せていませんが、Windows11を使用されている方は「LTspiceXVII」「Windows11」のキーワードで検索して出てくる記事を参考にしてください。

LTspiceXVIIの回路図入力

今回は「LTspiceXVII」で回路図を入力する方法について書きます。

まず最初に、下の左側のようなアイコンか、スタートボタンを押すと表示される「LTspiceXVII」を左クリック(環境によりダブルクリック)してプログラムを起動します。

そうすると、下のような画面が表示されます。

回路図の入力を始めるには、下の画像の左端にあるアイコンを左クリックします。

そうすると、下の画像のような白い画面になり、上の画像では押せなかったアイコンが押せるようになるので、ここに回路図を入力していきます。

下の画像の②の操作をして、③の部品リストのボックスが表示されるのを確認してください。

部品リストの書かれたボックスを拡大した画像を下に示します。

①、②、③の手順を実行して、「電圧源」を白い画面に描ける状態にします。

下の画像のように、①の操作で「電圧源」を置き、②の操作で「電圧源」を置く状態を解除します。

次にコンデンサーを置きます。

下の画像の①の操作を行って、コンデンサーを置ける状態にして、先ほどと同様の操作を行います。

次は配線です。

下の画像のように配線を引ける状態にして、電圧源とコンデンサーを接続します。

下の画像のように配線したら、今度は「Ground」のシンボルを下に置きます。

そのあとは、先ほどの配線と同じ手順で「Ground」を電圧源のマイナス側に接続します。

これで、一通りの回路図入力は終了です。

次回は電圧源の電圧やコンデンサーの容量値などを設定して、実際に回路動作をシミュレーションしてみようと思います。

参考として、入力した回路図を修正するときの方法を一つだけ書いておきます。

下の画像のように、「はさみ」を有効にすると「はさみ」の形をしたアイコンが表示されて、これを部品や配線にあてて左クリックすると、その部分が削除できます。

書き間違いをしたときなどは、試してみてください。

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