超音波式加湿器の動作を確認しました。
超音波式加湿器を使用するうえで、加湿器がどのように動作しているかを知っておくことも大切と思い、確認してみました。
超音波式加湿器の基本動作
自分もそんなに多くの種類の超音波式加湿器を見ていませんが、一般的な超音波式加湿器の構成図がTDKさんの情報サイトにあったのでコピペさせていただきました。
TDKさんは、超音波式加湿器に使用する圧電振動子の草分け的存在のようです。
「給水タンク」から「霧化室」に水を供給しますが、「霧化室」の水面がちょうど良い位置に保てるように調整し、「霧化室」の「圧電振動子」でミスト(霧)を発生させます。
「霧化室」ではミストや大小の水滴が発生しますが、その中で細かいミストが「ファンモーター」からの送風にのって加湿器の外に放出されます。
購入した超音波式加湿器の構造
超音波式加湿器の大まかな構成が分かったところで、今回購入した加湿器を見ていきます。
下の画像は、自宅で使用している超音波式加湿器の外観と構成図です。
目立つのは煙突のようなミストの噴き出し部ですが、長さが異なる2本のパイプが付属されていて、この画像では長い方を取り付けています。
本体の上半分が水を貯めておくタンクで、タンクを持ち上げると右の画像のような構造が見えます。
これらは下のような機能をもっています。
- ミストを発生させる圧電振動子
- タンクからの給水量を調整する水面調整部
- 水面の高さとタンク有無の検知部
- ミストを外部に送り出すための送風取り入れ口
まず「2. タンクからの給水量を調整する水面調整部」の画像を下に示します。
上の画像の「突起」が水面の高さに応じて上下することでタンク底面の給水口を開閉し、水面の高さを一定に保ちます。
まれに超音波式加湿器で、タンクと本体の間から水が漏れ出して床が濡れるという「事件」が発生しますが、それは画像の左側の「突起」の動きがスムーズでないか、右側の水を供給する開閉部に小さなごみや固体化したミネラル成分が入って水が完全に止められない場合が考えられます。
次に「3. 水面の高さとタンク有無の検知部」です。
右に画像を示しますが、ドーナツ形の「磁石内蔵フロート」と、そのドーナツの穴を通る「リードスイッチ」を内蔵した円柱形の軸で構成されます。
これだけだと分かりづらいので、頑張って絵を描いてみました。
まずは外観のイメージ図です。
下は真横から見たときの断面図ですが、水が入っていないか少ないときです。
「リードスイッチ」は、一定の方向で磁石が近づくとONになりますが、水が少ないときは磁石が遠いので「リードスイッチ」がOFFになり、ミストを発生する「圧電振動子」への給電は停止します。
次に給水されて水面が上昇すると、下のようになります。
今度は「磁石内蔵フロート」が高くなり過ぎて磁石が遠くなり、ここでも「リードスイッチ」がOFFになるので「圧電振動子」への給電は停止します。
この状態で上にタンクを設置すると下のようになります。
タンク底面の突起が「磁石内蔵フロート」を上から押して水中に沈めますが、「リードスイッチ」に磁石が近づいてONになってミストを発生します。
タンクがない状態で「圧電振動子」が動作すると、下のような状態になって周囲はビショビショになるので、それを防ぐための対策です。
この画像では、「磁石内蔵フロート」を指で押さえて沈めています。
ちょっと分かりづらいので、もう一つ画像を貼り付けておきます。
例えば運転中にタンクを持ち上げた場合には「圧電振動子」の動作を止めて、周囲が濡れるのを防ぎます。
発生したミストや水滴の中で、本体の下の見えない場所に内蔵されている送風ファンからの風が下の画像の穴から出てきて、「圧電振動子」で発生したミストや水滴の中で、細かいミストだけが加湿器の外に送られます。
「圧電振動子」などをお手入れする時、この穴に水が入ると内部の送風ファンや回路基板が濡れて正常に動作しなくなる可能性があります。
お手入れのときには注意が必要です。
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